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人とつながる

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南小国町

三舛 正順 さん

南小国町役場 集落支援員

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建築と林業の密接な関係を求めて

建築と林業の密接な関係を求めて

木材加工の特殊機械で繋がった南小国町への移住

現在南小国町にて集落支援員として活躍中の三舛さん。南小国産の小国杉と杉の加工プロモーションという形で南小国町をバックアップしている。
三舛さんは、大学時代から興味を持っていた木材加工機器「shop bot」の出会いから、南小国街へとつながり、そして現在に至る。

大学で建築を学んでいた三舛さんは木材建築に興味を持っており、福岡での「shop bot」ワークショップに参加したことがきっかけで、その後日本で「shop bot」の普及に力を入れている会社でのインターンシップ。さらには、九州でただ一つ自由に使える「shop bot」のある南小国町へ辿り着くことに。

「shop botが自由に使える上に、南小国町には加工できる杉材がたくさんあり、こんなに揃った環境はここしかないと思います。」と南小国の環境に惚れ込んだ三舛さん。

実は三舛さんは、大学在学中に休学してこの南小国町の地域おこし協力隊として移住。新型コロナにより大学の授業がリモートで受けられるようになると、南小国に在住したままリモートで単位を取得し大学を卒業。そして、そのまま南小国町に定住。

移住当初クルマがないと生活できない環境に戸惑いながらも、
「買い物もお店がないわけではないので、当初想定した田舎暮らしに対するハードルよりも実際住んでみてみると思いのほか順応できているように思います。」と、割り切った考え方をお持ちだ。

移住希望者の住居問題の解決へ

南小国町に移住してから、豪雨災害で被災したキャンプ場の復興に携わるなかで、「これからは、防災という視点と住居について深く考えていきたい」という三舛さん。

「現状移住しよう思ってもなかなか住む家がないことで諦めてしまう人や、空き家を購入したり家を建てるとかいう金銭的負担を背負って移住するというもの、なかなか現実的ではないと思うんです。
そういう、移住を希望している人に空き家を改修するのか、簡易的に家を建てるのかまだわかりませんが、気負うことなく移住ができる環境を整えたいと考えています。」

近い将来、三舛さんの活躍で南小国町が移住しやすい街として広く知られるようになることも夢ではないと思える話でした。

水から繋がる自然と生命

「ここ南小国だけではないと思いますが、阿蘇には豊富な水があります。
私たちの使う木材である木ももちろん水から生まれ、豊かに実田んぼの稲穂も水が必要。美味しい食物が採れるのもきれいな水があるからだと感じるんです。
そう考えると、阿蘇にはきれいな水があることで、自然や景観がつくられ人々が生きていける環境があると実感します。」
ときよらの里とも呼ばれる、南小国町の豊かな水が大切であることも語ってくれた。