可撤式装置は、お子さん自身で簡単に取り外しができる矯正装置です。食事や歯磨きの際に外すことができるため、口腔内を清潔に保ちやすいという大きなメリットがあります。装置に食べ物が挟まる心配がなく、通常通りの歯磨きができるため、虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。
また、学校行事や大切な場面では一時的に外すことも可能で、お子さんの心理的な負担を軽減できます。ただし、治療効果を得るためには1日15時間以上の装着が必要な場合も多く、お子さんの協力と保護者の方による装着管理が不可欠です。装着時間が守られないと、期待した治療効果が得られず、治療期間が延びてしまう可能性があります。
拡大床は、プラスチック製のプレートと金属のワイヤー、そして中央に組み込まれた拡大ネジで構成される取り外し式の装置です。ネジが直接装置に埋め込まれており、このネジを回して広げてから装着します。これを一定期間繰り返すことで、顎のアーチを広げながら歯の並ぶスペースを作ります。
6歳ごろから小学校低学年を対象として使用でき、お子様の顎を拡大させることで永久歯が正常に生えるためのスペースを確保し、美しい歯並びへと導きます。
保護者の方が専用の器具を使って週に1〜2回程度ネジを回すことで、装置の幅がゆっくりと広がり、顎の歯列を外側に押し広げていきます。
拡大床のメリットは、装着が比較的簡単で、お子さんへの負担が少ない点です。食事や歯磨きの際に取り外せるため、日常生活への影響を最小限に抑えられます。拡大床そのものの洗浄も可能なため、清潔な状態も保てます。治療期間は数ヶ月から2年程度かかることが多く、ゆっくりと穏やかに歯列を広げるのが特徴です。
ただし、装着時間を守ることが治療成功の鍵となります。1日10時間以上の装着が必要とされ、特に就寝時の装着が推奨されます。また、拡大できる範囲には限界があるため、軽度から中程度の歯列不正に適しています。
プレオルソは歯並びが悪い原因である骨格や、お口の周りの筋肉バランスを改善するという子供の取り外し式のマウスピース矯正装置です。ポリウレタンの柔らかい素材で出来ており、お口に1日一定時間装着することで、自然とお口周りの筋肉を訓練しバランスを調整してくれます。結果的に、子供の悪習癖と悪習癖からくる歯並びを治す仕組みになっています。歯を直接動かすのではなく、口周りの筋肉をトレーニングして歯並びが悪くなる原因を根本から改善することを目的とした装置です。
対象は3歳~小学校低学年です。
軽度から中程度の叢生、出っ歯や受け口に効果的で、将来的なワイヤー矯正の負担を軽減したり、抜歯を避けられる可能性を高めます。
ただし、お子さん自身の協力と保護者のサポートが不可欠で、装着時間やトレーニングを怠ると十分な効果が得られません。
家に居るときの数時間(起きている間、最低1時間装着)と、寝る時だけ着ける矯正方法です。
フェイシャルマスクは、上顎が成長過程にある11~12歳ごろまで利用できる上顎の成長を前方へ促す上顎前方牽引装置のひとつです。額と顎にプレートを当て、後頭部にベルトを装着し、口の中に取り付けたワイヤーと取り外し可能なフェイシャルマスクを組み合わせてゴムを併用して上顎を前方に牽引し下顎とのバランスを整えます。1日12時間以上装着することで、成長期のお子様の受け口を改善できる可能性があります。
1日10〜12時間以上の装着が推奨され、主に就寝時に使用します。適切な治療時期は小学校2〜3年生頃で、上顎骨の成長は比較的早期に減衰するため、早めの開始が効果的です。小学校高学年や中学生になると、上顎の前方成長誘導はあまり期待できなくなるため、タイミングが重要です。
上顎前突や過蓋咬合(かみ合わせが深い)の子どもの歯並びを改善するために、バイオネーターという矯正装置を用います。ワイヤーとレジン(プラスチック)でできており、上下の歯列にまたがる取り外し式の矯正装置です。調整しながら歯を正しい位置に徐々に移動させ、症状を改善させるバイオネーターは、硬いプラスチック素材で作られているので耐久性があります。
筋機能矯正装置と呼ばれ、筋肉の力を利用して成長期の歯と口腔周囲の筋肉や骨格を正しい位置に誘導し、噛む力を均等に分散させます。
適応症例としては、上顎前突(出っ歯)や過蓋咬合(前歯のかみ合わせが深い歯並び)などです。
年齢的には、8〜12歳くらいの成長期の段階にある子どもに使用します。
就寝時と昼間の1日10時間 以上バイオネーターを使用します。ただ口にいれているのではなく、噛んでいないと効果がありません。
バイオネーターは、下顎を前方位に誘導して咬んだ状態で装置を作ります。装着すると下顎が後方に戻ろうとする力がレジン床と唇側線から上顎骨に伝わり、上顎前歯を舌側に移動させます。また下顎を前方に誘導していることで、その位置に順応しようとする下顎の前方成長の力もかかることで上顎前突が改善されます。さらに、切端位の状態で装置を作り臼歯咬合部に誘導面を形成することで臼歯の挺出を促し、前歯のかみ合わせも同時に改善されます。
このような作用機序により、上顎前突・過蓋咬合を改善することができます。
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